大腸CT専門技師という資格があります

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中井記念病院からのお知らせ

大腸CT専門技師という資格があります

2023.04.01患者さま・地域の方

診療技術部 放射線科 奥田晃英

 第3回「大腸CT専門技師」認定試験が2023年2月12日(土)に全国で一斉におこなわれました。私は、この試験を主催する認定機構で近畿担当の認定委員をしており、今回は大阪会場の試験監督および会場責任者として出席いたしました。大阪会場は、天満橋駅にある「エル・おおさか(旧、大阪府立労働センター)」で開催され、2月中旬とは思えない暖かな午後に、近畿圏の診療放射線技師が集まり試験に取り組みました。

 大腸CT検査とは、CT装置を使って大腸を診る比較的新しい検査法になり、大腸がんを発見するために活躍しています。

大腸CT検査の画像

 現在のところ大腸をみるための検査は、「大腸内視鏡検査」と「注腸検査」と「大腸CT検査」の3つになります。それぞれの検査には、長所と短所があり、患者様の症状や希望に応じて医師が選択します。
 
 他の大腸検査と比べた「大腸CT検査」の長所や短所は、以下のとおりです。
・長所
① 検査時間が短い(約10分)
② 検査食が食べやすい(親子丼・カレーなど)
③ 下剤を飲む量が少ない(大腸CT検査250ml・大腸内視鏡検査1,800ml)
・短所
① 病変があっても詳しい診断ができない(後日、大腸内視鏡検査で診断する必要がある)

 大腸CT検査は、長所にもあるように患者様には気軽に受けていただける大腸の検査と言えます。しかし、検査をおこなう診療放射線技師にとっては「手技が難しい検査」という一面があります。通常のCT検査とは違い、大腸をメインに撮影する大腸CT検査では、大腸を適切に拡張させ、便残渣や残液を避けながら撮影する技術が必要になります。また、撮影後の画像から病変を見つけ出す「解析技術」も必要となり、熟練の「技」が求められる検査なのです。

 当院では、大腸CT検査を関西でいち早く導入し、経験豊富な技師が検査に携わっております。大腸検査を気軽に受けたいとお考えの方は、ぜひ当院の「大腸CT検査」をご検討ください。
 ※大腸CT検査の保険適応には条件があります。詳しくは診察時に医師とご相談下さい。


その他、大腸CT検査に関する情報は、認定機構のホームページでもご確認いただけます。
日本大腸CT専門技師認定機構 ( https://ctc-nintei.org/about/public.html

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